できればダウンサイドリスクの抑制とアップサイドポテンシャルの追求という資産、市場の上げ下げに関係なく常に一定のプラスリターン獲得を目指す絶対リターン型の運用商品がよいことになる。
オルタナティプ投資のなかにおいて、ベンチャーキャピタルを含むプライベートエクイティは、運用実績は伝統的資産を凌駕しているものの、株式相場の上げ下げにかかわりなく常に一定のリターン獲得を目指すという面では弱点があり、ここに最も強みを発擁するのがヘッジファンドである。
の累積リターンを比較したものだが、98年のロシア危機(ロングタームキャピタルマネジメント社の破綻がもたらしたヘッジファンド危機でもあった)を乗り越えて業界全体では株式並みのリターンをし続け、2000年以降の株価下落局面でも右肩上がりの状況に変化がみられない。
期間中、年率で累積投資収話率のラインに凸凹があまりみられないのも特徴である。
つまり、短期的にみてもぶれが少なく、同期間におけるリターンのぶれを示す標準偏差が5.5%と米国債券並みの低さである。
すなわち、毎年16.0ンサイドリスクの抑制とアップサイドポテンシャルの追求が同時に達成されていたことになる(ただし、日本の投資家が米国のヘッジファンドに投資する場合は為替リスクを負うこと、もし為替ヘッジをかけて為替リスクをゼロにした場合はヘッジコストがかかることに留意しておく必要がある)。
ヘッジフアンドは、米国の社会学者であったアルフレッドジョーンズが、1949年にヘッジ付き株式投資を始めたのが起源とされている。
ここに、パフォーマンスを高めるために、自己資金のみならず外部からも資金を調達し、その資金も株式に投資するといったレバレッジを活用したものであった(金融派生尚品を使い小知の資金で元本の何倍もの多微な投資を行うケースもこれに相当する)。
彼は、市場の上昇局面では、買い銘柄(「作)は市場平均以上の成果(パフォーマンス)をあげる一方、売り銘柄(群)は,平均以下の成果になると考えていた。
市場の下落局面では、買い銘柄(1洋)は底堅く推移する一方で、売り銘柄(群)は市場平均以下の成果になると考えていた。
つまり、彼が考案したロングショート戦略は、市場の動きに翻弄されることなく、個別銘柄の選択力を「古川1することで、安定したリターンをねらうというコンセプトであった。
ヘッジファンドは、ファンドマネージャーが自己資金を投入し、多様な市場へ自由にアクセスしながらロングショートやレバレッジを駆使する投資戦略と定義されるが、アルフレッドジョーンズのファンドは、ファンド設立時にそうした特徴を備えていた。
アルフレッドジョーンズのファンドは運用成果に応じた報酬体系(パフォーマンスフィー)を採用していたが、1949年に17.3%を記録して以来、年代の株式下落局面では、60年代の強気相場の幻想から数多くのヘッジフア失を抱えた結果、ヘッジファンド業界から撤退していった。
アルフレッドジョーンズも例外ではなく、ニューヨークタイムズ紙によれば、58年から68年の10年間で1,000%以上の成果をあげたにもかかわらず、70年後半には運ヘッジポジションを外したことによって驚異的なリターンを獲得。
1968年にはジョージソロスやマイケルスタインハートらを中心に約200社のヘッジファンドが台頭した。
ヤーは1960年代の幻想からヘッジポジションを外したままにしていたことから、大きな鎖失を計上するに至り、ヘッジファンド業界からの撤退が相次いだ。
ャピタルマネジメント社(LTCM)の破綻を受けた1998年8〜10月の入札資産額の拡大が資産運用の足かせになってきたことや投資家の指向が安定的な投資戦略にシフトしてきたことによって、有力ファンドの多くは市場からの撤退を余儀なくされた。
一般的にヘッジファンドというと、英国通貨当局を相手にポンド売りを仕掛けたとされるジョージソロスや、経営陣にウオール街出身者やノーベル賞学者を配したもののロシア危機の勃発を受けて破綻したロングタームキャピタルマネジメント社(LTCM)といった名前が頭に浮かび、「金融派生商品(デリパテイブ)を活用しレバレッジを効かせることにより高いリターンをねらう、一般の投資家には不向きな投機的ファンド」というイメージがある。
辞典.1(H書房)にあたってみると、「派生商品の利用法の一つ。
(中略)現物と先物に反対のポジションを建てることによって有効な価格変動リスクヘッジが図れる。
つまり、現物と先物とが相似した値動きをするので一方の損失を他方の利益で相殺消去できることある。
解釈によれば、たとえば、一般の株式投資は買持ちポジションとなるので、予想が外れた場合には大きな損失となるが、ヘッジ付き株式投資の場合は反対ポジション(売りポジション)が存在することから、予想が外れ株価が下落したとしても株式投資の損失をある程度相殺でき、一般の株式投資よりも安定したパフォーマンスを得ることができることになる。
側面が誇張されており、むしろー般的にイメージされているよりも安定的かつ合理的な側面をもっており、世界各国の機関投資家といわれる大手の銀行、生命保険および年金基金がヘッジファンドを新たに採用する動きがみられる。
ちなみに日本においても、ヘッジファンドの代表的投資戦略であるロングショート運用をT自動車厚生年金基金が開始するといった新聞記事合理的な商品特性が評価されたものであろう。
最近では、ようにアルフレッドジョーンズが考案した安定的な投資戦略であるロングショート運用がヘッジファンドの最もポピュラーな投資や戦略リスク)が高い、絶対的リターンを指向する投資戦略という点にあれば、以下にあげる「デイレクショナルトレーデイング」、「レラティブバリュー」、「セキュリティセレクション」、「スペシャリストクレジット」といった四つの投資戦略に分類される。
なお、FRM杜は、グローパル株式のインデックスプロパイダーである。
レラティブバリューは、有価証券もしくは商品等における価格差(スプレッド)に注目し、買持ち(ロング)あるいは売持ち(ショート)を組み合わせ、価格差の拡大/縮小をねらう投資戦略である。
買収企業と被買収企業との現時点と買収成立時点までのスプレッドの変動をリターンの源泉とするマージャーアービトラージ(買収合併裁定取引)ファンドは戦略に属する。
レラティブバリューは対象となる有価証券もしくは商品の売りと買いを同一金額とする典型的なマーケットニュートラル戦略に当たる。
リスク要因は、マージャーアーピトラージファンドで買収合併の中止である。
セキュリティセレクションは、個別銘柄のボトムアップリサーチに基づきロング(買い)ポジションとショート(売り)ポジションを組み合わせるもので、ネットのマーケットエクスポージャーによって分類される戦略であり、バイアス(マーケットニュートラル)、売持ちであるショートパイアス(ショートセラーズ)、市場判断により適宜ポジションをロングポジションからショートポジションまで変化させるバリアブルバイアスがある。
一般的にいわれるロングショートは、バリアプルバイアスに分類される。
スペシャリストクレジットは、有価証券の収益性に対する専門的(スペシャリスト)な分析により信用リスクに比べて割安な銘柄に投資する。
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